2011年9月30日金曜日

「なんて、熱いおじさんなんだ!」


9月の連休のはじめに、女子パウロ会で開催された朝日新聞ロサンゼルス支局長だった伊藤千尋さんという方の「活憲・自然エネルギー、市民力」という講演会に行ってきました。
ニューヨークテロのちょうど二週間前に着任し、全米民のパニックが続く中で取材をし続けたそうです。

その後は沖縄問題などをルポしていましたが最近は、憲法九条や自然エネルギー問題に関する講演で、あちこちで話題になっています。

「あけぼの」(女子パウロ会)に掲載された記事があり、たくさんの専門用語が出てきそうでしたので、手話通訳ではなく、要約筆記というボランティアを2人同行して、聴講させていただきました。 
私の耳には伊藤さんのお話はやや不明瞭でも、語感とか語調とかはちゃんと伝わってきていますので、ノートを見ながら拝聴したわけです。

その講演の感想はひとことで言うと、「なんて熱いおじさんなんだ!」でした。
講演が始まったのが午後2時、1時間半のお話の間に、10分か15分の休憩があるはずでした。
しかし、休憩なしで、ぶっ通しで話し続けその間、誰一人として席を立たなかったのです。
3時半を過ぎた頃、司会のシスターが5分だけ休憩にします、と言って再開しました。
しかしまた、10分だけ市民エネルギーについて話しますと言ったものの、さらに30分も話し続けるほどの熱さでした。
最後には、ご自分が朝日新聞の編集部にいるにも関わらず、原発容認派の社長に対する怒りをぶちまけ、「皆んな、朝日新聞を買うな!」と叫んで、聴衆から拍手喝さいを受けたのです。

今回のおじさんの話は、主に自然エネルギー、特に地熱エネルギーに関するものでした。
今、日本で稼働している地熱エネルギーは僅か0.2%だそうです。
日本列島は、環太平洋火山帯に属しているから、どんどん活用すれば、原発にとって代わるエネルギー源になるはずだ、というのがそのおじさんの論です。

 ドイツは早々と脱原発をしたし、イタリアもスペインも、スイスでは物理学者が首相になったそうです。
これから、日本の政治家はもっと血の通う、かつ自然エネルギー問題に関して、現実的にシュミレーションできる人がなるべきだと思います。
アメリカに黒人大統領が生まれたように、今こそ、世界と歩調を合わせて方向転換するべきだと思います。新しい船に乗りかかれない政治家は、ひっそりと隠遁してほしいぐらいです。

同じに熱くなるのでも、自分のエゴのために熱くなる人は嫌だけど、神様のために熱くなる人は応援してあげたくなるものです。
頑張れ!おじさん!

0 件のコメント:

コメントを投稿