2010年9月23日木曜日

NYC被爆ピアノコンサートを聴きに行ってきました!


先週、ニューヨークとペンシルバニアに行ってきました。
ニューヨークでは、NYC被爆ピアノコンサート第一目がセントラル・パーク近くのセント・ポール&セント・アンドリュー教会で開かれ、私たちのドイツ国際平和村支援でも出演してくださった飯島晶子さんと再会しました。
午後7時から9時半まで、2時間半に渡る日本やNYC在住の音楽家による心温まるコンサートで、飛行機の旅の疲れも一気に吹っ飛びました。

さてアメリカは今、オバマが大統領に就任したせいか、ブラックパワーの逆流がすごく、脳内環境が常にビバークし続け、眠れない日もしばしばでした。
滞在したホテルのフロントは8,9割がブラックで、皆んな丁寧な対応で感心いたしました。
逆に町中には、腕に入れ墨を入れたホワイトが目立つようになり、アメリカは今、時代の接点に立っているのだと実感しています。

私もペンシルバニア大学都市のホテルのレセプションデスクのKristalさん(写真)が、ASL(アメリカ手話)ができたため、打ち解けてお喋りして楽しいひとときを過ごしました(私はASLはほとんどできませんので、英語と筆談で)。

実は、やはり薬の副作用で、私の兄も聴力に障害があります。
彼は、大変優秀でしたので早稲田大学院から、アメリカのアイビーリーグの一つであるロチェスター大学院で経済学修士号を取り、今は障害者学の教授として活躍しています。
兄のホームページのサイトを2人で見ましたら、その中に「ディサビリティ」という言葉がありましたが、その後、滞在したホテルで「Disability for hearing」と言いましたら、特に差別する風でもなく、人種や宗教の違いと同じように扱ってくれました。
NYCは人種の坩堝、フィラデルフィアも黒と白が共存している街、違って当たり前の国では、それだけは日本よりはるかにポイントをあげたいぐらいでした。
日本に帰ったら、なれ合い社会で、ぶよぶよした人が目立ち、恥ずかしかったです。

確かに、世界の中で最も平和で安全であるのは日本の宝でもありますが、その中で個人の痛みが見えずに平和活動と聞いても、鎮座しているばかりでちっとも動かない人が多いですね。
ニートと呼ばれる人たちの中には、かっては兵役に行ったかもしれないという日本の社会の風潮が生み出した被害者かもしれません。
兵役だったはずの穴場を平和活動の戦士に変える流れができたらなんて思っています。

被爆ピアノコンサートについても、来年以降はカトリック教会聖堂開催を目指しています。
各教会とも、コンサートホールの会場費用は無料にしていただけると思いますが、問題は被爆ピアノの搬送と調律の代金です(24万円)。
前回のドイツ国際平和村チャリティコンサートでは、その費用を出せる自信がなかったので、一般のピアノで、同様のプログラムを組んで開催いたしました。

次回は是非、被爆ピアノを使いたいと思っていますし、カトリックピース9(憲法9条を守る)の会にも協力していただきたいと思っています。
私の計画では、予約チケットを有料にすれば、その収入から費用を捻出できるかもしれません(例:3,000円のチケットを80枚売却)。
そして残りの座席を自由献金にしたいと思っています。

ニューヨークの被爆ピアノコンサートは、セントラルパーク近くのプロテスタント教会と、ハドソン川での9.11慰霊祭(灯籠流し)などが開かれ、これはNYC本願寺の協力によるものらしいです。


以下は被爆ピアノのオフィシャルサイトです。

http://www.peace-hiroshima.org/

そしてこちらは飯島さん(朗読家)から送っていただいた、ニューヨーク被爆ピアノの動画ブログです。
こちらも合わせてご覧ください。

http://blogs.yahoo.co.jp/robanomimi_a