2010年4月16日金曜日

コンサート開催のいきさつ


 私は、知人の絵本朗読家の飯島晶子さんと、声楽家の丹藤麻砂美さんと昨秋から、ドイツ国際平和村支援の被爆ピアノコンサートを企画しています。そもそものきっかけは、カトリック信徒である私が、今から数年前に麹町イグナチオ教会の子ども図書のボランティアをしていた関係で、飯島さんの「被爆ピアノ」コンサートを聴きに行きまして、その時に飯島さんと知り合いました。

 その後、私は声楽を習っていましたが、一昨年に先生であった丹藤さんが、美空ひばりさんの広島原爆の歌「一本のえんぴつ」のCDを出され、一昨年の広島原爆記念日には飯島さんと丹藤さんが、広島ドームをはさんでそれぞれ、屋外コンサートを開催されたのです。
飯島さん達の被爆ピアノで、丹藤さんが歌うというのが私たちの夢でしたので、それを実現させるべく、昨秋からミーティングを重ねてまいりました。

 このコンサートの企画は、カトリックの大阪司教 松浦五郎司教様を代表とする、ピース9の会の活動に、私が触発され、始めたものです。もちろんピース9の会の方にも賛同をいただいています。今、日本は憲法九条を守るための勉強会や講演会があちこち開かれていますが、女性や子供向けには、感性的に訴える絵本や音楽のコンサートによる啓蒙が必要と考えています。また平和な日本にあって、戦争という事実が過去のものとなった今、戦争の現実感はかなり薄れてきています。今、この瞬間、世界のどこかで紛争があり、罪のない子ども達が傷ついているという事実に目を向けてもらうために、ドイツ国際平和村にも協力をお願いしました。
先日、今年の広島原爆記念日の直後の、8/12(木)にコンサート開催が決まりました。残念ながら被爆ピアノの使用は予算の都合上、見送りましたが、ありがたいことに、ドイツ文化センターが立派な大ホールを無償で貸してくださることになりました。また、パイオニア(株)も聴力障害者向けの体感振動装置を無料で貸与して下さることになり、コンサートの内容もさらに充実したものとなりそうです。

 このように私どもは、ドイツ国際平和村の活動をより多くの方に知っていただき、国際平和に対する関心を高めていただきたいと考えております。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。