2010年2月20日土曜日

お待たせいたしました!


 「マリア・エリザベートの音楽―拓かれた耳の贈り物」(PHPパブリッシング)の読者の皆様、お待たせいたしました!マリア・エリザベートこと、森峰子さんのブログです。

 もっとマリア・エリザベートさんのお話を読んでみたいという方、毎日の生活のささやかなことから心温まるハートフルエッセイをお贈りしたいと思います。
 
 初めてこのブログから見る人に前作のまえがきを引用して、自己紹介させていただきます。

「本書のタイトルにある「マリア・エリザベート」とは、カトリック教徒であるわたしのクリスチャンネームです。マリアはもちろん、かの有名なイエス・キリストの母、聖マリアのことです。
エリザベートはスペインからポルトガルに嫁いだ王妃でした。王室内の争いに苦心し、また貧しい子どもたちのために変装までして城を出て奉仕活動を行ったそうです。
私は生後3ヶ月頃に、女学生のときにクリスチャンになった母、美保子の意向で洗礼を受けました。
その後、薬の副作用によって聴力を落としましたが、音楽好きなわたしの母の教育のもとで、豊かな音楽体験を受けながら育ったのです。
30代の初めに、補聴器装用をやめたわたしの耳に変化が起こりました。聴覚が拓かれた経験からはじまり、音楽ワークショップ、「第九」合唱などの様々な音楽活動を通して、感性の耳のみならず、心の耳も研ぎ澄ましていきました。
聴覚にハンディがあるというだけで、他者から既成の障害者観を否応なく押し付けられ、自分自身の考えや行動も知らず知らずのうちに制限されてしまいます。キリスト教徒という枠も同様です。
その度にわたしの心や身体は反発し、本当の自分を求めて障害者や宗教的な集まりから飛び出し、普通の女性の生活をしながら新しいマリア・エリザベート像を求めていきました。(後略)」


 
 

  

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